社会医療法人北楡会 札幌北楡病院

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組織適合性検査

組織適合性検査

組織適合性検査とは移植医療を行う際に移植を受ける側(レシピエント)と細胞や臓器を提供する側(ドナー)の相性を調べる検査のことです。検査の種類はHLAタイピング検査、抗HLA抗体検査などがあり、当院では白血病などの血液疾患患者さんが造血幹細胞移植を行う際や、腎不全などの患者さんが腎臓移植を行う際にこれらの検査を行っています。
組織適合性検査は専門性の高い検査のため、認定HLA検査技術者が1名在籍し検査、監督にあたっています。

HLAとは

HLAとは自己と非自己を認識するために重要な分子のことです。もともとは白血球の血液型として発見されましたが、後年に白血球だけでなく、体内のほぼ全ての細胞に存在することが分かりました。
HLAは大きく6種類(A、B、C、DR、DQ、DP)に分けられ、さらにそれぞれが数通りから数十通りの型に分かれています。また、これらの型の組み合わせをハプロタイプと呼び、両親からそれぞれ1対のハプロタイプを受け継ぐため、きょうだい間で完全に一致する確率は25%、半分だけ一致する確率は50%となります。

検査科HP(組織適合性検査-HLA-画像).jpg

HLAタイピング検査

造血幹細胞移植や臓器移植では自分のHLAと異なるものはすべて異物と認識して攻撃を始めてしまうため、HLA型が一致しているドナーから移植を行うほど生着不全や拒絶反応などが起こりにくくなります。そのため移植医療を行う際はレシピエントとドナーのHLA型を調べ(HLAタイピング検査)、どの程度一致しているのか確認することが重要になります。
 検査は数ml程度の採血、もしくは口の中の粘膜をこすり取って行います。当院では細胞から抽出したDNAをPCRで増幅し、各HLAタイプに特異的なプローブが固定されたビーズと反応させ、そのビーズを蛍光色素で染色してLuminex装置で蛍光強度を測定するPCR-SSO法を用いて検査を行っています。

抗HLA抗体検査

抗HLA抗体検査とはレシピエントがドナーの細胞を攻撃する物質(抗HLA抗体)を持っているか調べる検査です。レシピエントがドナーHLAに特異的な抗体(DSA)を保有している場合、移植した細胞や臓器が拒絶されるリスクが上昇します。また移植後にDSAが産生されると慢性拒絶反応が起こる危険性が上がり、生存率の低下につながります。したがって抗HLA抗体検査は抗体関連性の拒絶反応を回避するために重要な検査であると言えます。
検査は数ml程度の採血で行います。当院ではHLA抗原がコーティングされたビーズと検体を反応後、蛍光色素で染色し、Luminex装置により蛍光強度を測定することでHLA抗体を検出します。

検査科HP(組織適合性検査-抗HLA抗体検査-画像).jpg

当院は日本組織適合性学会QCWS参考プロトコルに基づいて検査を実施し、毎年開催されるQCWS(精度管理)に参加しています。