社会医療法人北楡会 札幌北楡病院

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部門紹介

Department

一般検査

尿検査

腎臓は必要な栄養を体内に取り込み、余った水分や不必要な老廃物を尿として体外へ排泄して体内のバランスを整える働きをしています。しかし何か身体に異常があると本来体内に取り込んでいる蛋白質や糖などが尿中に排出されてしまうことがあります。このような病気が潜んでいないかどうかを素早く簡単に、そして痛みも無く調べるのが尿検査になります。

〇 定性検査

試薬を染み込ませた紙を尿に浸し、色の変化を判定します。

当院では以下の8項目を検査しています。

検査科HP(一般検査-尿-画像).jpg

正常値
蛋白定性 (-)~(+-)

腎臓の機能が低下している場合、または尿が通る管に炎症がある場合に(+)になります。

糖定性 (-)~(+-)

主に糖尿病で(+)になります。

ウロビリノゲン定性 (+-) 肝炎や肝硬変などで(+)、胆石などによる胆管閉塞で(-)になります。
ビリルビン定性 (-)

肝炎や肝硬変、胆石症などで(+)になります。

比重

1.005~1.030

水分を大量にとった後では低い値に、水分を余りとってないと高い値になります。
腎機能が下がると低値になることがあります。

反応pH

4.5~7.5

糖尿病や痛風で低値(酸性)に、膀胱炎などで高値(アルカリ性)になります。

ケトン定性

(-)

下痢や嘔吐、糖尿病や過剰なダイエットで(+)になります。

潜血反応

(-)

尿が作られる過程で出血がある場合や月経血の混入時に(+)になります。感染症や結石ができている場合、尿の通路にがん細胞がある場合に出血することがあります。

ビタミンCがたくさん含まれているドリンク剤や服用している薬剤などで誤った反応が出てしまうこともあります。検査前はなるべくビタミンCが含まれたドリンク剤などを控えた方が正確な結果になります。

〇 尿沈渣

尿を高速回転させることで尿中の成分を集めて顕微鏡で観察し、その種類や数を検査します。余分に排出された成分が結晶として現れたり、健康な状態では排出されない細胞が現れたりします。こちらでは一部を紹介します。

検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像1).jpg

尿が作られる過程で出血がある場合に認められます。赤血球の形からどこから出血しているかを推測することができます。

検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像2).jpg

膀胱炎などの尿路感染症の可能性を示唆しています。

検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像3).jpg 尿道炎や尿路結石症などで多く出現します。外陰部を覆っている細胞のため女性は異常が無くても混入しやすいです。尿を採取する際は最初と最後の尿は捨てて中間の尿を提出すると、より正確な結果がでます。

検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像4).jpg

尿を作っている管から剥がれ落ちてくる細胞です。
運動後や脱水時にも少し出てきます。多く出てくると腎臓が傷害されている可能性があります。

検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像5).jpg

尿が作られる通り道が詰まっている際にたくさん認められます。どれくらい詰まっているかによって出てくる円柱の種類が変わります。

検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像6).jpg 尿路感染症で出現します。
検査科HP(一般検査-尿沈渣-画像7).jpg 尿酸結晶やシュウ酸カルシウム結晶、尿酸塩やリン酸塩など様々な種類があります。食事や身体の状態などに影響を受けて過剰に排出された成分が結晶や小さな粒として出てきたものです。長い間腎臓や膀胱などに留まっていると結石になってしまいます。

髄液検査

髄液は脳や脊髄を保護するために頭蓋骨や脊椎骨の中に満たされた液体です。また、脳の水分や栄養分を運ぶ働きもあります。背中から針を刺してこの髄液を抜き取り、検査をします。痙攣、頭痛や嘔吐、発熱など神経に何か異常が疑われる時に検査をします。
また、白血病や悪性リンパ腫細胞が脳や脊髄まで広がっていないかを調べます。

キサントクロミー

正常の髄液は無色透明ですが、古い出血があると黄色になります。髄液が無色透明な場合は(-)、黄色い場合は(+)になります。

細胞数

髄液中の白血球の数です。髄膜炎のような炎症があると高くなります。

細胞種類 白血球中の単核球(リンパ球、単球、組織球)と多形核球(好中球)の割合を表します。髄膜炎の場合どちらが多いかで細菌とウイルスどちらが原因か推測できます。

蛋白定量

髄膜炎や多発性骨髄腫、脳出血などで増加します。

糖定量

髄膜炎や悪性細胞が髄液まで浸潤している際に減少します。

穿刺液検査

お腹にある臓器の外側には腹腔という隙間ができており、その中に少量の液体が存在します。また胸にも肺の外側に胸腔という隙間があり、同様に液体が入っています。どちらも臓器同士の摩擦を減らすための潤滑油の役割を果たしています。しかし何か異常があると液体がたくさん出来てしまいます。この液体をそれぞれ腹水・胸水と呼び、お腹や胸に針を刺して腹水や胸水を抜き取ったものを穿刺液といいます。
どのような原因で大量の液体ができてしまったのかを推定するために穿刺液検査が行われます。
原因は大きく2つに分かれます。➀炎症や腫瘍で異常な液体が溜まってしまった場合、②過剰な水分がお腹や胸の隙間に溜まってしまった場合です。細胞数、蛋白定量、糖定量、LD、比重などの検査からどちらが原因かを探ります。

PD排液検査

PD(腹膜透析)では透析液をお腹に入れて時間を置くと血中の老廃物や余った水分が透析液の中に移動し、その老廃物が溜まった透析液を身体の外に排出することで腎臓と同じ役割を果たします。この時に排出されたPD排液を検査し、腹膜炎などの合併症が起こっていないかを調べます。

WBC

PD排液中の白血球の数です。腹膜炎などの炎症で増加します。

Kt/V

透析によりどれだけ血液をきれいにできたかを表します。