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部門

◎臨床検査技術科

日本臨床衛生検査技師会精度保証認証施設 当検査室は検査精度が標準化され、且つ保証された施設です

病院を受診した時や健康診断の時に採血や採尿、心電図検査をやったことありませんか?
この検査こそが私たちの仕事です。
つまり、臨床検査技術科は、患者さんの体の状態を知るためにおこなう臨床検査を業務とする部門です。
検査は大きく2つに分かれていて心電図など患者さんの体を直接検査する生理検査と血液や尿など間接的に患者さんの体を検査する検体検査に分かれます。
輸血関連検査を除く検体検査は2017年3月まで委託業者(検査センター)から派遣された検査技師が検査をするブランチラボ形式という運営方式で行っていましたが一部の検査や入院患者さんの血液等を委託先である検査センターに持ち込み検査を実施していたことから迅速性には若干欠けていました。そこで「より早く」「より多く」「よりニーズに応える」検査を行うために当院の臨床検査技師が検査をおこなう自主運営という運営形式に変更しました。
ここでは、私たち臨床検査技術科がどの様な仕事をしているか紹介いたします。
生理検査 心電図検査や呼吸機能検査のほかに、血管再生治療の適応や効果を測定するため、四肢末梢血管の閉塞度合を測定するABI/TBI検査を行っております。さらに睡眠時無呼吸検査も行っております。
検体検査 患者さんから採取した血液、尿、組織などを検体として用いて検査します。
当検査室で行っている検体検査を紹介します。
血液学的検査 患者さんから採血した血液(検体)を用いて白血球数・赤血球数・血小板数の測定や貧血の有無、血液の固まりやすさ(凝固・線溶検査)などを調べています。また、血液を標本にして顕微鏡で観察することにより白血病細胞などの有無を調べています。
当院は白血病などの血液腫瘍疾患の患者さんが多いため骨の中にある骨髄から骨髄液を採取し、骨髄中の細胞数測定や骨髄液標本を作製しています。また、フローサイトメーターという特殊な検査装置を用いて細胞の特徴を測定することで血液腫瘍疾患の鑑別などを行っています。
生化学的検査 血液中や血液を遠心分離して得られる血清(上清)中に含まれている様々な成分を測定しています。様々な項目の測定値を組み合わせることで診断や治療効果の判定に利用されます。よく健康診断で耳にするAST(GOT)、ALT(GPT)、中性脂肪、コレステロールなどは生化学的検査の項目です。 免疫血清学的検査 ウイルスなどが体の中に進入してくると、体内で抗体という物質を作ります。これは生体の防御反応の一つで、抗体ができると再度同じウイルスなどが侵入した時に体を守るために体外に排出しようとする反応がおきます。この仕組みを免疫といいます。血清の中に抗体ができているか、またどれくらいの量があるのかを調べるのが、免疫血清検査です。
また、ウイルスなどが持っている抗原というものを調べる検査もあります。
B型肝炎やC型肝炎ウイルス抗体などが免疫血清検査の項目です。
免疫血清検査の機器では免疫抑制剤などの血中薬物濃度の測定も行っています。
一般検査 一般検査とは尿や髄液の検査のことを言います。尿検査は試験紙という濾紙に薬品を染み込ませ乾燥させたものを使い尿中のタンパクや糖などを調べる定性検査と遠心分離後に底に沈んでいる成分を用いて、尿中に出てくる赤血球や有形成分を顕微鏡で観察する尿沈渣検査があります。 輸血検査 輸血検査では、血液型検査をはじめ血液センターから供給された輸血用血液と患者さんの血液が適合するかどうか調べる交差適合試験をおこなっています。血液型にはABO型の他にも様々な型が存在しているため「より安全・安心」な輸血を実施するために重要な検査となっています。また、輸血認定検査技師が2名在籍しており、輸血検査に加えて血液製剤の管理もおこなっています。 病理学的検査 病理検査は悪性腫瘍などの診断鑑別に重要な検査です。当検査室では標本の作製をおこない、病理医が顕微鏡で観察して報告しています。また、今後の治療に役立てるためご遺族の承諾を得て病理解剖も行っています。 移植関連検査 当院では、白血病などの血液疾患患者さんの造血幹細胞移植や腎不全などの患者さんへの腎臓移植といった移植医療を行っており、それに伴った検査もおこなっています。
具体的には、HLAタイピング、HLA抗体検査、キメリズム検査、抗A抗B抗体価測定などです。これらは専門性の高い検査ではありますが認定HLA検査技術者が1名在籍しており検査をおこなっています。
また、フローサイトメーターを用いて骨髄や臍帯血、末梢血幹細胞中に含まれる造血幹細胞マーカーであるCD34の測定、臍帯血やPBSCの解凍後のViability測定(細胞生存率)もおこなっています。
その他 患者さんあるいはドナーさん(提供者)から採取された末梢血幹細胞(PBSC)の凍結保存作業、臍帯血バンクからの臍帯血の受領と管理、当院や他院で採取された骨髄液の血漿除去や骨髄濃縮処理といった業務や研究目的のために患者の同意を得て細胞や血液の保存もおこなっています。
また、チーム医療の一環として感染制御チームや栄養サポートチームなどにも関わっています。
臨床検査技術科スタッフ 医師1名 臨床検査専門医(2018年4月赴任)
臨床検査技師16名
臨床検査助手3名
病理助手1名
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