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2020.11.06

入院患者さんやそのご家族等が望む「オンライン面会」を NTT東日本 北海道事業部と連携してスタートします!!

東日本電信電話株式会社北海道事業部(事業部長:阿部 隆、以下NTT東日本)と、社会医療法人北楡会 札幌北楡病院(理事長:米川 元樹、以下札幌北楡病院)、株式会社ティ・エム(代表取締役:田村麻由美、以下ティ・エム)は、入院患者とそのご家族・ご友人等が 離れた場所からでも面会を可能とする「オンライン面会」の実証実験に取り組みます。

(別紙資料 : 入院患者さんやそのご家族等が望む「オンライン面会」をNTT東日本‐北海道事業部と連携してスタートします!!について)

1.背景

面会は入院患者にとって病気からの回復意欲や社会とのつながりなどを体感できる重要な営みであり、ご家族との大切なコミュニケーションの機会です。また、緩和ケアにおいては人生の最後にご家族と充実した時間を過ごすことができる極めて重要な営みです。一方で、新型コロナウイルス感染症の流行長期化により、多くの医療機関では対面による面会を制限せざるを得ない状況が続いており、院内感染防止対策の徹底と面会機会の提供をどう両立していくかが大きな課題となっております。こうした中、上記の課題解決に取り組む札幌北楡病院とティ・エム、NTT東日本が連携して、入院患者やそのご家族等が望むオンライン面会の実証を行います。

2.取り組みの内容

本実証実験では、札幌北楡病院(緩和ケア、血液内科病棟等)内に高速な通信環境やタブレット端末等のICT技術を活用したオンライン面会環境を構築し、入院患者とご家族の満足度向上や面会手段の充実につながる新たな面会の仕組について実証します。

<実証内容>

・面会に必要な各種機材の確認

・他拠点接続等通信設備・環境の確認

・オンライン面会の有効性把握

<各社の役割>

札幌北楡病院:オンライン面会の運用、ご利用者のサポート

ティ・エム :医療現場へのオンライン面会導入に向けたコンサルティング  

NTT東日本:ネットワーク・端末等のICT環境の提供・サポート

  

<期間>

2020年11月中旬~2021年3月(予定) ※期間が変更となる場合がございます

3.今後の予定

本取り組みを通じて、新型コロナウイルスの長期化に伴う諸課題の解決、医療現場における安心・安全なコミュニケーション環境の実現に向けた取り組みを進めてまいります。

4.関係者からのメッセージ

・社会医療法人北楡会札幌北楡病院 看護部 看護部長 橋本みどりさま

当院は、「患者さんにとって最適な医療を行う」を理念とし、開設以来様々な症状に対応できる診療科目、高度医療の研究などに取り組み、患者さんの病状改善・生活の質を高めるため医療チームが一丸となって尽力してきました。また入院生活における病室は患者さんの生活の場と考え、快適な 生活が過ごせるよう一般病室は全て個室で、安心して治療に専念できるように療養環境を整備しています。しかし、現在、新型コロナウイルス感染症対策のためご家族の面会を制限しております。入院治療することは、患者さんにおいても、ご家族においても不安が大きいものです。特に、ご家族と会えない寂しさや不安は治療に影響することがあります。ご家族も会えないことで不安や心配、ご本人を励まし一緒に乗り越えることができない歯がゆさや葛藤があると思います。患者さん・ご家族の入院治療への不安な気持ちが少しでも和らぎ、安心して療養できるようにNTT東日本様、ティ・エム様と今回、本実証に参加できること大変感謝しております。

・株式会社ティ・エム 代表取締役 田村麻由美さま

葬儀社という職業柄、このコロナ禍で会えないままのお別れを余儀なくされ、とても辛かったと涙されたご遺族の方々に数多く接してまいりました。

先日、私も父を亡くしました。面会出来ないとわかっていて緩和病棟に入院させなければならなかった時の辛さ、切なさは言葉にできませんでした。家族に会えない淋しさの中、自身の体調悪化に戸惑いながら死に向かう父の心細さを考えた時、せめて病院にオンライン面会の対応がなされていればと幾度となく思いました。限られた余命の中、顔を見て話すことの重要さを自分が経験して、より深く感じています。この度、NTT東日本様、札幌北楡病院様とともにオンライン面会の実証に取り組めることを大変嬉しく思います。今、残された時間の中で会えない切なさを抱えているご家族にひとつでも多くの想い出を残してもらえましたら幸いです。それも私達に出来るグリーフケアのひとつではないかと考えます。

【本件報道に関するお問い合わせ先】    

 NTT東日本‐北海道 企画部 広報担当    

 担当:岡崎、檜山、藤森